2011年9月30日金曜日

きんもくせい

 車の窓をあけはなって、とことこと走ると、いろんなものが見える。窓をしめてても見えないわけじゃないが、エアコンかけて窓しめて走ってると、外の景色が少しだけ遠くに見える。

 窓をあけて走ると、いろいろな音がよく聞こえるし、においまでする。車んなかと外が、ひとつながりになってるような気がする。

 鳥のなく声、草の葉のにおい、自分の車の排ガスのにおい、潮のにおい。ドブ川のなつかしいにおいがすることもあるし、田舎の香水がかおることもある。

 おとついは、窓だけでなく、屋根までとっぱらって走ったので、360度、いろんなとっから音やにおいがした。
 頭の真上でトンビのピーヒョロロが聞こえ、港ではニャーニャー海鳥がないていた。いたるところで草刈ってたので、草っ葉のにおいもよくした。海産物のお土産屋さんの前を通ると、鼻がまがるぐらいに乾物のにおいがした。

 で、島の中をとことこと走っていると、ときどきキンモクセイの花のにおいがした。ような気がした。「あれっ」と思うと、すぐに消えてしまう。気のせいか、と思うと、またかすかににおう、気がする。
 みまわしても、オレンジのちっこい花をつけた木は見あたらなかった。

 きのう、仕事の行き帰り。てくてく歩いてると、やっぱりキンモクセイの花のにおいが、かすかにしたような、気がした。
 でも、ここの木はキンモクセイだぜ、と目をつけてる並木にも花はまだなかった。

 そして今朝のこと。

 ベランダで洗濯を干していると、つよい風にのって、はっきりとキンモクセイのかおりがした。こんどは確信がもてるくらいに、あざやかににおった。

 どっからくるのかはわからんかったけど、「いいにおいだ」と思い、深呼吸をした。

 ああ秋がきたんだなあ、と思った。

2011年9月28日水曜日

オープンカーは雨降ってるとき以外は屋根あけて走んなきゃならない

と、むかし本気で思って実践していた。
ホロをおろしたまんまで駐車してて、運転席にネコチッチされたこともあった。

いまはそこまでバカじゃいられなくなった。

うちのボロ車、ホロをはずすのはものの10分でできるが、家に帰ってきてからホロをかけるには、どんなに手早くやっても15分から20分かかる。
よーするに、としくってめんどくさくなってしまった、ゆうこと。やせがまんでカッコつけるのができなくなってきた。

しかし、きょうは快晴。遠慮なくホロをぶちぶちっととりはらって、フルオープンでドライブに出かけた。

平日のすいた道を、ちんたらちんたら、のんびり走って島まで。島ゆうても橋がかかってるので離島ではないが、独特の雰囲気があって好きだ。幹線道路から一本はずれると、昔の港町の通りが残っとるし。

けっきょく飯食ってるときと、わんわん動物園で犬の頭なでてるとき(1時間以上ボーっと座ってた。)以外は、朝から夕方まで、ほとんど車を運転していた。

「この道を海岸沿いにずっと行くと、どこまで行けるんじゃろ」と、若いころやってた遊びまでしてきた。おかげで、小さな漁港のどんづまりでUターン、ゆうのをなんべんかやるはめになったが…。

一時曇ってきて雨が降るんじゃないかとびびったが、けっきょく天気はくずれず、思いきし日焼けして帰ってきた。

やっぱ、ボロ車をオープンにして走ると、気持ちええなあ。

欲いえば、もそっとゆっくり走りたかった。きょろきょろ風景見たり、お店を物色したり。
制限速度で走っとったら、すごい行列になってしまった。うしろに気い使って、バス停があるたびに「どうぞお先に」ゆうて止まらんといけんのんがね…。

周防大島文化交流センターなう

 通称、宮本常一さんの記念館。
 聖地をたずねてきたものの、きょうは休館日です。知っとって来たんじゃけど。

2011年9月27日火曜日

少年の 荒野はどこぢゃ?

 吉野朔実女史の"少年は荒野をめざす"は、自分にも多感な時期があったんだなあと、しみじみ思ってしまうような、大切なマンガ。

 はじめて読んだときも、もう中高生じゃあなかったけど、シンクロ率が異常に高くて、心がふるえた覚えがある。もう読んでて、苦しくて苦しくて。
 でも、つぎに読んだときには、まだ二十台じゃったけどもう当事者の見方じゃあなかったな。
 中高生の子がいるいま読んだらどうだろう。

 "少年は荒野をめざす"はわが家ん中でも一定の地位があって、本棚のよい場所(目立つとこ)をあてがわれている。

 中一の娘が、「(自分にも)読める?」と聞いてきたので、「意味わからんなら、わからんなりに読めるじゃろ」、と無責任な返事をした。
 で、ヤツは読みはじめた。

 さすがに中一じゃ無理かなと思ったが、「ひゃっぺん読めばわかるじゃろ」などと脳天気なことを言ってたんで、ほっといた。
 あまりに意味わからんかったら、さすがにつらくなって、読むのをやめるだろうと思ってた。

 そしたら、あっというまに終盤、5巻まで読んどった。なんゆうても早すぎる…。

 内容どんな?、と聞いてみると、低い声で「ムズかしい」とこたえた。

 どうやら、わからんのをそのままにすっとばして読んでいるらしい。登場人物の気持ちや心象が、などとゆうレベルではとてもなくて、話の筋自体把握してるかどうかきわめてあやしい。
 ようもまあ、そんな乱暴な読み方ができるもんだと、あきれるより感心した。

 いまのヤツの読解力では、ひゃっぺん読んでも、意味も気持ちもわからんだろう。わからんどころか、間違った読み方して毒かもしれない。読解力だけでなくて、心が成長してない、ゆうこともあるかと思う。体はでかくなったが、疾風怒涛の思春期には、まだまだなようだ。

 ほいじゃけど、自分もいま考えると、「意味わかるわけないじゃん、バカじゃないの。」てな本やマンガを、小中学生のころに読んでた(小学生で萩尾版"百億の昼と千億の夜"とか。)。とうぜん、まったくもって意味わからんのんじゃけど、ふしぎと頭のすみになんか引っかかってて、何年か後に作者や題名をさがしまくって、読み直したりしてた。

 わからんでも、間違った読み方しとっても、どっか頭のすみに残ってて、もそっと大きくなってから読み直してくれればいいな、と思っている。

 で、また性懲りもなく読めもせんような本やマンガを読ませようとしむけるんじゃけど…。

少年は荒野をめざす 1‐6巻(完)
吉野 朔実/作
集英社 ぶーけコミックス(1986‐1988年)

2011年9月25日日曜日

”JK”とは

 くつ下に、ワンポイントで”JK”と入っていた。

”JFK”でなくて、”JK”。

これが。

なんど見ても、”じょし・こうせい”、としか読めない。

ずいぶんと。

脳みそが、腐っているようだ。

2011年9月22日木曜日

きこえる?

 喫煙場所にてくてく歩いてって、たばこに火をつけた。
 灰皿の横のベンチには、わか…くはない姉さんが座ってて、でっかい声で話していた。

 ケータイで話してんだろうと思ってた。相手をしかりつけるように激しくしゃべっていた。マシンガントーク!

 が、すぐそばでつっ立って、たばこをゆっくりふかしながら見てると、ハンズフリーでなくて、だいたいケータイ電話自体持ってなかった。

 「あれ?」

 姉さんの話はとまらない。指が焦げるんじゃないかゆうぐらいに短くなってたたばこを消したかと思うと、すぐにまたたばこをくわえて火をつけた。その間もしゃべり続け。

 そのうち立ち上がって、体をゆすり、手を大きく動かしながらお話を続けた。
 話題が楽しいもんにかわったらしく、大きな声で笑ったり、ステップ踏んだり、シュっと声をだしながら、シャドーボクシングみたいなこともやったりしてた。

 自分のたばこが短くなったので、灰皿で消して、そのばを離れた。
 姉さんのマシンガントークは、ゆたかな顔の表情と、ダイナミックな体の動きでいよいよもりあがってて、でっかい声で話し続けていた。

 自分にはなんも見えず聞こえんかったんじゃけど、どうやらだれかいたらしい。

 姉さんは、家族や知人と一緒のときでも、なにか聞こえとるんじゃろうか? ひとりでないときは、聞こえても返事をしないだけなんじゃろうか?

 ところで、自分は、姉さんの肩がたたけるぐらいの、すぐへりにつっ立っとったんじゃけど…。

 わたしの存在は、空気か石ころのようなもんだったのでせうか?

2011年9月20日火曜日

(読了)"ハルシオン・ランチ"2巻(完) 沙村広明/作

読み終わった。そーだいにSFだった。

SFゆうても、『スコシ、フシギ』ではなくて、ハヤカワ文庫レベルのSF。自分の知識とノーミソの働く範囲では、十二分に説得された。

そんなことよりも、おわりの何話かで、不覚にも感動してしまった。最後はトリハダがたった(サブイボともいう)。いままでさんざんあほやっといて、きゅうにストレートにまじめな話をされて、ころっと転がされてしまった。作者の思うツボか?

2巻で完結じゃったんじゃけど、ムダな話、はずれの話は、一話もなかったように思う。
めちゃ笑わせてもらって、おまけにほろりとさせられた。

"イート&オート"は最後までつらぬかれとったけど、終わりはほんとに壮大な感じがした。宇宙ゆうか、仏教用語の"縁"ゆうか。"百億の昼と千億の夜"を思い出した、ゆうたらおおげさすぎるかもしれないが(しかられるか?)、無限の虚無感とヒトならではの温かい縁の、両方が感じられた。

まだ1回しか読んどらんのじゃけど、たぶん、読むたびに新しい発見があるんじゃないかと思う。偏執的なぐらいに小ネタ満載だからして。

自分のような、世の中を斜(はす)に見るへそ曲がりな人間を、にんまりとさせる(ときに爆笑)、稀有(けう)なマンガでした。

惜しいのは、ネタが旬なものなんで、10年、20年後に読むとわからんことがたくさんあるだろうゆうこと。3.11も含めて。

できうるならば、現代用語の基礎知識ばりの用語解説と解説をつけ加えて、ハードカバー版を出してほしいところ。
ギャグの解説するほど野暮なことはないんじゃけど…。

さ、子どもの手の届かんところに、ないないしとこうかね。ないーないっ。










"ハルシオン・ランチ"2巻(完) 沙村広明/作
出版社:講談社

2011年9月16日金曜日

つうきん つうがく

 あさ、女子高生が駅にむかって歩いてるのを見かけた。

 ぱつきんに近い色に髪を染めてるのと、ぱっつんぱっつんにスカートを短くしてるのは、めずらしくもなんともないが、あしもとがルーズソックスだった。

 なんか、あさからいいもん見た気がして、とくした気分になった。

2011年9月15日木曜日

「ヒトはパンのみに…」または、あすを迎えるにあたっての決意について

きのう、「あなたは、なぜ仕事をするのですか?」と聞かれたので、

1 ご飯を食べなきゃならないから
2 だれかの役にたちたいから

と、答えた。”自己実現のためです”などと、しらじらしいことは言わんかったので、うそはついてないと思うがどうであろうか。正直、自信がない。

ひとつひとつこなしていかないから自業自得なんじゃけど、追いつめられてきた。
先週、今週と、気分は椀子(わんこ)そば地獄。

必死でくちに入れるが、もう飲みこめなくて、くちん中はそばでいっぱい。

それでも飲みこまなきゃと思う、その動きが止まった一瞬に、となりのおばちゃんが、「カパッ」とそばを入れちゃう…。

「ええ~。まだ椀にそば入ってんじゃん。」

と涙目になって固まってっと、さらに次のそばが、「カパッ」と容赦なく入れられちゃう。

「ええー、ええ~(涙)。」

そんな気持ち。

あしたこそは、あしたこそは”粉骨砕身(ふんこつさいしん)”仕事するぞ。いや、しろよ、と自分に言い聞かせる。

きょうは、追いかけられる夢を見そうだ。
(ほんとに一番怖い夢は、穴掘って埋められる夢じゃけど。)

2011年9月14日水曜日

(続)”ハルシオン・ランチ”2巻(完)沙村広明/作

 まだ、一冊読み終わってない。いま半分ぐらい。

あほや。もお、限度ないぐらい、あほや。読んでてコシがくだけそうだ。

しかも、コワイモノなし。やっちゃあいけんこと、言うちゃあいけんこと、考えちゃあいけんこと、ぜんぶ。書いたら・・・、いけんこと。

こまかいネタはわからんのんじゃけど、スーパーに意味ないギャグもしくは、公序良俗的にか倫理的にか政治的にか、とにかく言うちゃあいけんこと書いちゃあいけんこと、の、どちらかだろうなゆうことぐらいはわかる。

こんなあほなマンガ(もしくは本)は、あまり記憶にないぐらいだ。

このマンガも国会図書館に収蔵されるかと思うと、ゾクゾクすんな。
これって、国際問題にはならんのじゃろね。国交ないから。

でも、自分が行ってたがっこの教授、暗殺されたんよね。自分が卒業した年の春に。

ダイジョブか、にいさん!






"ハルシオン・ランチ"2巻(完) 沙村広明/作
出版社:講談社

2011年9月13日火曜日

”ハルシオン・ランチ”2巻(完) 沙村広明 /作

 まだ、一話目を読んだだけなんじゃけど。

うちの子どもらには、読ませらんねへ。

だってわしが・・・、変態と思われる、変態と思われる、変態と思われる。

ヘンターイ、止まれ!、イチ、ニッ。

世の教育者のみなさんとか、青少年の健全育成にはげんでるかたとか、こおゆう本を隔離せねば。都のPTAが焚書してるとかニュースでやったら、ああなるほどねと納得しそう。

「この本、成人指定んとこでなくて、一般の青年コミック・コーナーに積んでありましたよー。」

うっかり1巻を息子に勧めてしまった。やばいやばい。








"ハルシオン・ランチ"2巻(完) 沙村広明 /作
出版社:講談社

2011年9月10日土曜日

しゅらば

 "修羅場"ゆうのは、かならずしも、ものが飛んだり、大きい声が出たりするものじゃないらしい。

 と、ファーストフード店でコーヒーすすりながら思った。

 しまった。
 座る席を間違うた。

2011年9月9日金曜日

ダイジョウブ デスカ

 よる11時過ぎ。てくてく歩いて帰る、帰り道。
 薄暗いロータリーに、若い女性がしゃがみこんでいた。

 とおくてぼんやりとしか見えなかったが、首ががっくり下をむいとった。

 ロータリーをぐるうと回りながらじいっと見ていたが、がっくり下をむいたままだった。

 心配になったので、そのままぐるっとまわって、「だいじょうぶですか?」と声をかけた。あんまり近づくとびびるだろうと気い使って、少し距離をとったところから言ってみた。

 「はい?」ゆうて首をおこしてこっちを見る反応速度は早くて、目はしっかりしとった。

 「だいじょうぶですか?」

 「部屋のカギなくしたんです。」

 悲しそうな顔をしたお嬢さんは、ほんとに若い娘さんじゃった。ひざの上のバッグをいっしょうけんめい引っかきまわしとった。

 自分は、「ああ、そう」と、ほうけた返事をしてその場を離れた。

 冷たかった、も少し気のきいた言葉でも言やあよかったなと、歩きながら思ったが、具合がわりいわけじゃないゆうてわかったんで、安心した。オトナだからなんとかするじゃろう。

 自分が所帯持ちでなくて若かったら、もっと親身になっとっただろう。スケベごころから。かわいかったし。

 なんにせよ、ご愁傷さま。

2011年9月8日木曜日

どんどん くろく ぬれ

 まいにち、家に帰って子どもらの顔を見ると、笑ってしまうぐらいに黒い。ものすっごい日焼けしとる。
 まいにちまいにち、どんどん黒くなる。

 きょう一日、どんだけ外(屋外)におったんかい、ちゅうくらいに焼けている。

 この土、日に体育祭。さいごの追いこみである。

 息子は人相がかわってきたような気がする。食欲なくて少しやせたよう。目だけがぎらぎらして。修業僧のようだ。

 娘は鼻がぽろっとモゲそうなくらいに赤い。顔んなかで鼻だけが別パーツのようだ。それにくらべて、手足は思ったほど焼けてないような気がするが、くつ下脱いでも白いくつ下はいたように、足先だけが白い。

 むかし、"永遠に続く学園祭前日(前夜)"ちゅう映画があったけど(「うる星やつら2」)、体育祭前がずっと続いたら、こいつらどこまで黒くなるんじゃろうか。その前に倒れるか。

 学校で無理やりテンションあげてるせいか、家に帰るとふたりともすばらしく静かだ。ぐったりしてる。いつも夜中までぎゃあぎゃあうるさいのに。

 「テンションあげろいや。くらーっ。」、つって、なんで洗いもののお皿かたづけるだけでそんなテンションあげにゃあならんのんかわからんが、そんだけ帰ったら気が抜けとんじゃろう。

 話聞きよったら、練習といい準備といい、「間に合わないんじゃね」と思うが、間に合おうが間に合うまいが体育祭当日にはなる。

 ま、仕事の締め切りとおんなじか。

2011年9月6日火曜日

とんぼ ざんまい

 ちらほらと、赤トンボやシオカラをマチで見かけるようになった。

 きのう、仕事で現場に出た。
 手入れのとどいてない里山の中に、ため池がある。車をとめて、池まで歩いていくのが、うだるように暑かった。手にはカマを持って、棒きれひろった小学生みたいに、ぱしこぱしこ草をなぎながらすすんだ。

 そこは、天国だった。なんの天国かゆうたら、"銀ヤンマ天国"。
 わさーと飛んでるとんぼが、全部銀ヤンマだった。

 興奮した。鮮やかなグリーンが、まぶしかった。
 網がいったなあ、と思った。

 で、きょうも現場。山カゲすずしい集落の里道へ。

 きゅうな水路沿いに、里道を(ちょっとのぼると"山道")のぼったりおりたりしてると、目の前を、しましまが通った。

 「オニヤンマだ!」

 まわりがせくせくと仕事してる中で、ひとり空見て声をあげた。

 やっぱり網がほしかったな、と思った。ぜったい取れんけど。

 もう一周ぐらい回ってこんかときょろきょろしてたが、もっぺんおがむことはできなかった。

2011年9月5日月曜日

笠木忍さんのOfficialBlog ”しのぶろぐ”は、こちら

 アダルトビデオの女優さん(それだけじゃなく文筆家とか)の、笠木忍さんのブログは、ずいぶん前に引っ越しされてます。

 ほとんど毎日見に行っといて、ここんちで書いておくのを忘れていた。

 "アダルトビデオとか、どうでもカンベン"、ゆうヒト以外は、のぞいてみるとおもしろいのではと、わたくしは思います。です。
 投稿されてる写真も含めて。



笠木忍OfficialBlog しのぶろぐ。
http://blog.livedoor.jp/shinobu_kasagi/

カビンと ムシンケイの あいだ

 買ってからそんなに日がたってないクツの、左足が痛い。なんだか痛い。

 左のかかとのへんが痛いんじゃけど、石でもはいっとるんかい、とか、中敷きがおれてふんづけとんかいな、とか思って、ときどき脱いでしげしげとクツん中を見てみたが、なんもない。石もなけりゃあ中敷きも左右でとくに違いはない。新しいクツで、くつ底やかかとも変形してないし。

 なんかチクチク痛いなあ、と思いながら、がまんしてはいて、ときどき脱いではクツん中を確かめてた。

 ある日、いつものように、「もう!」と思いながらクツを脱いで、中を見た。すると、中敷きのかかとのあたりに、ポチっと穴があいていた。で、なんじゃ?、と思いながら穴に指をつっこんでみると、あった!、石つぶが。

 中敷きをめくってみると、5×5×8mmぐらいのでっかい石つぶが、かかとの下あたりにめり込んでいた。めり込んだうえにモカシンみたいにくつ底が薄いもんだから、押してくつ底のゴムにも割れ目ができてた。

 あたらしいクツにぼっこり穴があいてるのは気に入らんが、まあこれで一件落着。
 と、思った。

 ところが、歩いていると、また左足のかかとがチクチク痛い。

 クツを脱いで中を見たが、石とかも入ってない。あいた穴ぼこが大きいけえじゃろうか、などと考えてがまんしてた。

 じゃけど、どうにもチクチクが気になる。刺激を受け続けるとガンになるのでは、などと変な考えも浮かんできた。

 で、またクツ脱いで穴に指をつっ込んでみると…、また石つぶが入っとった。

 中敷きをはぐると、まえより小さい石つぶが、ほげた穴の中にころころっと入っとった。
 くつ底の穴(割れ目)から拾ってしまったらしい。買ってまもないクツが、"石つぶを拾ってしまう仕様"になってしまった。今度から、チクチクしたらすぐに中敷きをはぐって確認せねば。

 今度こそ一件落着じゃけど、左足のかかとをさわると、石つぶを踏んでたとこだけ、ぽこっと皮が厚くなっとる。こんなんなるまで気付かんとは、われながらニブすぎるかも。

2011年9月3日土曜日

はれました(たいふういっか)

 ”台風一過”というほど荒れんかったけど、この辺はとにかく晴れました。

ゆうがたお遣いで外に出ると、汗がふきでるほど暑かった。日が傾き始めたころに出たんじゃけど、セミはみんみん鳴いとるし、太陽はぎらぎらまぶしく熱いしで、まだ夏だった。

いまは、西の空にふっとい雲が、横一文字に浮かんでるのと(台風のしっぽかいな)、西のかなた、山のうえのへんに、真っ黒い雲が南へ向かって「ずごごごご」と進んでるのが見えるぐらい。

雲が多めではあるけど、それら白い雲を金色に染めながら太陽が沈んでいった。

こっちは平和じゃけど、いまごろは、岡山あたりで彼女が再上陸して、大暴れしとるんかも。

かのじょは今いずこ(台風12号)

 もう四国のお山は越えたはずじゃけど、ここ瀬戸内の西のほうは、緊張感がない。

 昼前にはときどき、「ごっ」だの、「ごばっ」だの、やばげな風の音がしてたがいまはそれもない。
 ぶーぶーとアッツい風が吹いてるだけで、"暴風"ゆうほどじゃない。

 雨はあがってて、ときたまお天道さまがのぞく。雲が薄くて明るい。

 このぶんだと、吹きもどしさえ注意すれば、そんなひどい目にはあわんかも。

 ただ…、暴風警戒域にはがっつり入っとるんで、暴風警報は出っぱなし。
 あしたの夜は当番でお泊まりか?

 いつまでもチャリの速度で動いとらんと、さっさと加速してくれい。

どーなっとんの? 台風は

 いま彼女は室戸岬の沖にいて、あと1時間もすれば四国に上陸。

 瀬戸内のわがマチは、ずっぽり暴風警戒域にはいっとる。

 なんじゃけど、いまはごんごんふいとった風はやんで、虫の声が聞こえる。雨もやんどるし。

 どーなっとんの?、これ…。

2011年9月2日金曜日

たばこ ひょうりゅう

 長年吸ってた"らくだ"が廃版になり、漂流する日々。

 おおげさじゃけど、何年も何年も、これがいちばんおいしいと思って吸ってたんだから、ショックは大きい。

 吸ってるたばこが廃版になるのは二度目じゃけど、前回はちがう"らくだ"に乗り換えた。あじわいは基本的に同じなんで、とくに違和感はなかった。

 ところが今回は、"らくだ"ファミリーが全滅。いちからさがし始めることになった。

 手に入りやすくて、うまくもまずくもないマイルドセブンをおもに吸って、ほかはいろんなたばこを試している。JTから、見たこともない輸入品まで。

 値段がえらく安いんで、旧三級品(わかば、エコー、うるま)に挑戦したが、からい、まずい・・・。コストパフォーマンスはすばらしくええんじゃけど、それをがまんできるほどの味じゃなかった。

 で、マチに出たときにしゃれで買ってみたのがこのたばこ。

 "ピール・メンソール・ピーチ"

 ばかばかしいパッケージで、おまけに桃の香りがするゆうんで、ほんとにネタのつもりで買った。

 そしたら…、うまかった。

 インターネットで、これは「たばこじゃない」と言ってるヒトがいたが、メンソールのうえに、すんごい甘い桃のニオイがする。これを邪道と言わずしてなにをっちゅうくらいだが、ほんとにおいしいと思ってしまった。
 おまけにパッケージを開けると、たばこ一本一本が、さらにばかばかしいデザインになってて笑った。「なんじゃ、こりゃ」と声に出してしまった。フィルタのぐるぐるが、トリよけの目玉に見える。
 デザインも味も、ははっと笑ってしまう感じ。へそまがりな自分にぴったりじゃん。ほいで、おいしいと思ったし。にこちんも、濃くも薄くもなしぴったし。

 で、「決めた。これだっ!」と、こおどりしたとたんに、こいつも廃版になっちゃった。

 またマチに出たときにカートンで、あるだけ買い占めようと思ったが、店に行くと、もう酔狂なヒトが買い占めた後だった。スキモンがいるもんだ。
 しかたなく、残ってた4箱だけ買って帰って、この写真のが最後か最後から二番目の"ピーチ"。

 家にもうひと箱あったっけ?、なかったっけ?

あづい ねむい

 三日連続で、寝室の気温が30度超え。

あづくて寝られんがね。きのう、おとついも、昼間寝不足できついし眠いし。
もうそろそろかんべんして。

きのうの晩から、台風が近づいてきてるせいで風はあるんじゃけど、風が、ぬるい!

ブラインドががんころがんころ鳴ってうるさいばっかで、いっこうに涼しくはない。

けっきょくあさがた2回ほど目え覚めて扇風機のスイッチを入れた。タイマーが切れるとすぐ目が覚める。

台風が近づくとテンションが上がる(ガキかい!)。そいつできょう一日乗り切れるか?
("台風クラブ"っちゅう映画知っとる? 大好きな映画なんじゃけど。)

あ、雨が降りだした。

2011年9月1日木曜日

ちゃんねる あらそい

 めずらしく自己主張したが、あっさりと敗れさった。

 はぶてた(へそまげた)。じつは、涙が出そうなくらいに悲しかった。

 なんで、チャンネル権は、基本的人権に入れといてくれなかったのだろうか。